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5月7日からスタートさせたかのやお弁当クラブ。実際にやってみて改めて感じることもあったと鳥越さんと木之下さんは話す。
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かのやお弁当クラブ②〜かのやお弁当クラブを通して感じたこと〜
「実はお弁当が2つ足りないハプニングもあったりして。純粋に各課への配りミスだったんですけど。それとは別に『今日だけお弁当食べてみたい!』という職員もいたりして。市役所の中でも取り組みが浸透して興味を持ってくれる人が増えたのは嬉しかったですね」(鳥越さん)
ある日のお弁当 形も種類も様々だ
「大変なのは飲食店の方なのに、私たちへの手書きのメッセージを頂いたりして、本当に嬉しかったですね。飲食店の方にはこれまで鹿屋を支えてもらってきた感謝と、なんとか今を乗り切ってもらいたいという想いが増しました。職員自身も知らないお店が沢山あった様で、アフターコロナでお店に行くきっかけになれば。」(木之下さん)
手書きのメッセージが添えてあるお弁当も
市役所職員有志によるかのやお弁当クラブは6月3日をもって一旦終了した。しかし、今後について尋ねてみると、市役所側も民間側も返ってきた答えは同じだった。
「飲食店と企業・市民をつなぎ、お昼の配達をする、そんな仕組みが作れたらいいなと思っています。今回は、あくまで市役所の有志という集まりでしたが、今後は市役所が一単位となって応援することが出来ればなと。市役所だけではなくて、大隅地域振興局だったり鹿屋には様々な官公庁がありますし、企業にもお昼ごはんとしての提案が出来ればなと」(鳥越さん)
「学校の先生だったり、お弁当を買いに行っている方たちに、地元の飲食店を知ってもらうきっかけ作りになるのではないかなと思います。そしてその仕組みが出来上がれば、飲食だけではなくて、いろんな分野に波及できるんじゃないかなと」(隈崎さん)
官民連携で取り組んだからこそ見えてきたこれから。そこには、このコロナ渦で様々な人が協力してきたからこそ生まれた絆があった。
配達員を務めたのもコロナの影響を受けた民間イベント会社の社長だった(中央)
「人を思いやる気持ち、それぞれが自分のことだけでなく分け合っていくことを学べた気がします。改めて人との関りって良いなと思いました」(隈崎さん)
最後に、このコロナ渦で市役所職員として感じた鹿屋の魅力について尋ねた。
「鹿屋は10万人都市。比較的大きい街なんですけど、それなのに何かをする時の結束感がすごいなと改めて感じました。今回のコロナの中でも、いろんな団体やいろんな人が街のことを想って行動してくれていたので。それって本当に街の財産だなと思っています。」
かのやお弁当クラブ利用者と飲食店にはオリジナルの缶バッチで絆を
「新型コロナウイルスで、通常では出てこないような支え合う気持ちが生まれたと思う。この経験を通して、鹿屋市民が結束するようなきっかけになればなと。そしてその結束力を街の力に変えていけば、鹿屋はもっともっと面白くなるだろうなと思っています」
その一挙手一投足に市民の注目を集める市役所職員という立場。そんな中でも自ら声を上げ、行動してもらえたことで勇気をもらった人々も多いはずだ。市役所・市民・飲食店、それぞれが出来ることを行ったかのやお弁当クラブの取組。お弁当から、満腹感だけではなく、心の栄養も得たに違いない。
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かのやお弁当クラブ〜新型コロナウイルスで苦境に立つ飲食店をお弁当で支援しようプロジェクト〜
■かのやお弁当クラブ
実施期間:2020.5.7~6.3(20日間)
対象:市役所職員132口(延べ人数200名)
参加店舗:鹿屋市内33店舗
インタビュー:宮内ありさ 撮影:古江貴(foo pictures) 取材:2020年5月