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鹿屋商工会議所青年部

活動報告

かのや飲食店未来チケット
〜あなたの大好きなお店を鹿屋飲食店未来チケットで応援しませんか?〜

鹿屋市内の飲食店に貼られている青いポスターを見たことがあるだろうか。
4月22日、一つのFacebookグループが立ち上がった。【かのや飲食店未来チケットグループ】

-あなたの大好きなお店を鹿屋飲食店未来チケットで応援しませんか?-グループページに掲載された動画には、そんな文章が並ぶ。どんな人が、どんな想いで企画したのか、取材した。


きっかけは同級生との会話から

「広島にいる同級生から『こんな取組があるんだけど鹿屋でも出来ないかな?』と連絡を受けたのがきっかけでした」そう話すのは岡本 雄喜(おかもと ゆうき)さん。実はこの取り組みを始める以前に、自身でも鹿屋の飲食店でテイクアウト出来るお店を集めたマップを作成していた。

自身が務める(株)オキスも、物流の減少により影響を受けたという

「純粋に、アフターコロナで好きな飲食店がなくなっているのは嫌だな、という気持ちで作りました。自分にできることはないかなと思って。」

そんな時、広島にいる同級生 伊東 崇(いとう たかし)さんからの連絡で、4月頭に始まったというひろしま飲食店未来チケットの存在を知る。新型コロナウイルスで苦境に立つ飲食店を応援しようと”前払い制の飲食チケット”を発行。店側はチケットを購入してもらうことで当面の運転資金を得ることが出来、チケット購入者はお店を応援することが出来る。広島で有志が始めたこの取り組みを鹿屋モデルとしても出来ないか?というものだった。

大切にしたのはスピード感

伊東さんと岡本さんが話をした4日後には、企画をスタートさせた。「鹿屋市からも、新型コロナウイルス感染症対策の補助金を使えないか?という話も頂いたんですけど、時間がかかりそうだったのでそこは自分たちで進めようと思って」

やると決めてからの行動は早かった。

「ひろしま飲食店未来チケットの主催者に直接連絡を取りました。あちらもボランティアでされているんですけど、いろんな資料やチケットのデータなどを『使っていいですよ』とありがたい言葉を頂いて、それを基に鹿屋版にアレンジしていきました」

県境を越えての移動は自粛という中で、飲食店を支えたいという想いは県境を越えて一緒だったのだ。

お店に掲示してもらうポスターの印刷も自腹を切った

同級生の力を結集しボランティアで活動

「自分にも何か出来ることがあるのなら、ぜひやりたいなと思って」「同級生が動くなら、もちろん!と思って」岡本さんの鹿屋高校の同級生、鶴丸 貴也(つるまる たかや)さんと下小野田 隆平(しもおのだ りゅうへい)さんはそう当時を振り返る。

かのや未来チケット

普段は鹿屋市内のIT企業で働く鶴丸さんは、かのや飲食店未来チケットの使用方法をまとめた動画を作成した。西郷隆盛といった鹿児島にゆかりのある人物を登場させるなど、工夫を凝らした。

建設会社で働く下小野田さんは、自宅のある串良地区の飲食店を回り企画の趣旨説明やPRを行った。

「誰がどこの担当、というわけではくて、出来る人が出来ることをやる、というスタンスでした。あくまでボランティアなので、みんなそれぞれの仕事がある中で、その合間に動いていきました」

かのや未来チケット

建築業界も物資が届かず工事が延期になる影響があったそうだ

鹿屋に合ったモデルを地道な活動で広げていく

「”地域のことは地域で解決する”ということがイメージにあって、鹿屋になじむような動きが出来たらなと思いました。」

そう話す通り、地道に足を使い参加してくれる飲食店を募っていった。チケットの金額も熟考したが、チケット自体に何かプレミアがつくわけではないこの企画。お店側に趣旨を伝えるのに苦慮したそうだ。

「好きなお店が潰れる可能性を少しでも減らしましょう、というのが大部分で、アフターコロナでも飲食店にしっかりお金が残るようにしたいなと思って、2000円にしました。1000円だとちょい飲みで終わってしまう可能性があるし、3000円だとお客さんが手を出しづらいだろうなと思って。結局、お客様がお店の信用を買っているという感覚なので、そのメリットを伝えるのに苦労しました。」(岡本さん)

チケットの裏には、偽造防止の為購入店舗がサインをする

しかし、実際に飲食店に足を運んで伝えたからこそ感じたこともあったそうだ。

「お店で、企画の説明をした時に『客足が減っている中で、こんな仕組みを作ってくれてありがとう!』と飲食店の方からお声を頂きました。あぁ、気持ちが伝わったんだなと思いました」(下小野田さん)


実際、かのや飲食店未来チケットを導入した店舗はどのように感じているのだろうか。そして岡本さん達が見据える未来とは
かのや飲食店未来チケット②〜これからの鹿屋を想う〜