推奨ブラウザについて

当サイトをご覧いただくため、下記環境を推奨しております。

・Google Chrome 最新版
・Firefox 最新版
・Chromium Edge 最新版

鹿屋商工会議所青年部

活動報告

かのやお弁当クラブ②
〜かのやお弁当クラブを通して感じたこと〜

お弁当132個。市役所職員総勢200名が関わることになったかのやお弁当クラブ。

「今日はどこのお弁当?」「どれにしようかなー」「これも美味しそうだし、これも美味しそうだし迷うね」
お昼時。運ばれたお弁当を前に、そんな会話が飛び交う。実際に利用する方とお店側はどのように感じていたのだろうか。

前回(初回)のブログをまだ見てない方はこちらから
かのやお弁当クラブ〜新型コロナウイルスで苦境に立つ飲食店をお弁当で支援しようプロジェクト〜

かのやお弁当クラブ 利用職員の声

「名前は聞いたことがあっても、行ったことがないお店も沢山あって、お弁当で食べ歩きをさせてもらっているような感じ」そう話すのは女性職員。実際に休憩時間にお邪魔してお話を聞いた。

 

 

かのやお弁当クラブの話を聞いた時の反応は?

-自分も何か出来ないかな、とは思っていたので、こうやって飲食店を応援出来て嬉しいです(女性職員)

-妻が大喜びでしたね。やったー!お弁当作らなくて良い!って(男性職員)

実際お弁当を食べて感じることは?

-毎日選ぶのが楽しいですね。毎日ローテーションで何店舗かが選べるので、この間はここを食べたから次はここにしようとか。(女性職員)

-本当に全部美味しいんですよ。おふくろの味のお店もあるし、同じハンバーグ弁当だったとしてもお店によって味が違っておもしろいです。(男性職員)

-自分で作るよりも栄養バランスを考えられているので、健康になったような気がします。いつも本当にお腹いっぱいになります。(女性職員)

-みんなで、ここは今日はどんなお弁当だったよ!と話すので職員間の会話が増えた気がします。(男性職員)

かのやお弁当クラブ

どんなお弁当を食べたか写真を撮って毎日記録しているそう

かのやお弁当クラブを通して想うことは?

-今まで行ったことがないお店や、知らないお店も沢山あったので、お弁当をきっかけにお店にも行ってみたいなと思いました。(男性職員)

-街のことをもっと知りたいなと思いました。たった20日間の中で新しい発見がたくさんあってお弁当を通して元気をもらいました。(女性職員)

かのやお弁当クラブ

皆でお弁当を囲んで 自然と笑顔がこぼれる


期間限定とはいえ、毎日のお弁当を通して様々な発見があったことが伺え、「どれも美味しいんです!」その言葉からは鹿屋の食の豊かさを再認識したように感じた。

一方、実際にお弁当を作るお店側はどのような心境だったのだろうか。

かのやお弁当クラブお店側の声

かのやお弁当クラブには、最終的に33店舗が関わった。普段からテイクアウトやお惣菜の販売をしていたお店だけでなく、このコロナ渦で初めてテイクアウトに挑戦したお店も。お店側に話を聞いた。

■中華料理 口福楼 岡元 敏史 さん

寿にお店を構える岡元さんは、コロナ騒動がある少し前から総菜の販売を始めていた。始めた当時は、まさか数ヶ月後にこんな事態になっているとは思ってもいなかったそうだ。

テイクアウトを展開する上で気を付けていることは?

-衛生面の徹底はお店のでの提供よりも更に気を配ります。食中毒が出てしまったら元も子もないので。ハピネス(スーパー)での販売は冷蔵庫に入れられるものでなければならないので、使う食材にも気を付けています。

かのやお弁当クラブを通して感じたことは?

-純粋にありがたい、助かるな、という気持ちでした。そして市役所というのは特別な存在で、普段売り込みをしても入り込むことが出来ない場所。繋がりが持てたこともすごくありがたいです。お弁当クラブは配達までしてくれたので、とても助かりました。自分一人だと人手が足りなくて出来ないので。

このコロナ騒動の中で感じたことは

-実際、お弁当は温かい出来立てのものを食べてもらうことが難しいので、その状態で美味しさを伝えるのには技術が必要だと思っています。でもそんな中でも「お店に行ってみたいな」と思ってもらいたいし、ぜひお店であったかい料理を食べてほしいなと思います。飲食業界、小さいところは生き残るのが難しいけれど、その中で味はもちろん、盛り付け方や見た目など自分の技術をもっと磨いていきたいなと思いました。

 

お店には今日も沢山のお惣菜が並ぶ

■moi’s kitchen(モイズキッチン)店主

錦江湾を望む絶景と、こだわりのハンバーグやステーキが人気のお店。今回初めてテイクアウトを導入したそうだ。普段、取材の時には一切顔出しをしないそうなのだが、今回許可を頂き取材させてもらった。

テイクアウトをはじめたきっかけは?

-お店が出来てもうすぐ10年になりますけど、今回のコロナは本当に大変でお店を開けていてもお客様が来れない状況。そして飲食店だけでなく、どの業界も大変なのを身にしみて感じて、その中で試行錯誤しながらやってみました。

かのやお弁当クラブの話を聞いた時の気持ちは

-市役所の方がこういう動きをしてくれるのは本当にありがたいなと思って。特に、うちは市役所から離れているのに配達までしてくれて助かってます。

実際に参加をしてみて感じたことは?

-純粋に、こういう状況で何か協力できること自体がすごく嬉しかったです。利益云々ではなくて、こういう取り組みがありますけどどうですか?って声をかけてもらえたので、それに応えたいなと思いました。こういう動きが、飲食だけでなくいろんな業界に広がっていけばいいなと思います。

お店の看板犬もお客様のご来店を心待ちにしている


お店側にとっても、新しい発見があったこと、そして市役所の方々が行動をしてくれたことへの感謝が伝わってきた。

最後に、市役所職員だから感じること・鹿屋の街の未来について話を聞いた。
かのやお弁当クラブ③〜10万人都市としての誇りと結束感を〜