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仕事の合間に飲食店を周り、かのや飲食店未来チケットの導入を飲食店に勧めていった岡本さん達。現在13店舗がシステムを導入している。実際に導入した店舗に話を聞いた。
創業昭和40年。鹿屋市役所にほど近く、鹿屋名産のかんぱち箱寿司が人気のお店。新型コロナウイルスの影響は予想以上だったと当時を振り返る。
店主の米川さんにカウンター越しに話を聞いた
-正直なところ、鹿屋まではそんなに影響はないだろうと甘く見ていましたね。お店の周りにはホテルも多くて、普段は県外からのお客様も多いので、地元の皆さんに迷惑をかけてはと思って早い段階でお店は閉めて持ち帰りだけにしました。
-純粋に、ありがたいなと思いましたね。飲食店関係者ではない若者が、飲食店を盛り上げようとしてくれることが嬉しかったです。街を想ってくれているんだなというのが伝わりました。
お店に入ってすぐ、目立つ場所にポスターが貼られていた
-皆の感染症に対する意識が高かったなと感じました。恐らく、口蹄疫を経験しているのはすごく大きかったのかなと。農林畜産業が盛んな鹿屋の地だからこそ、どういう対応をすれば良いというのが元々意識の中にあって、いろんな団体がいろんな動きをしてくれているなと思いました。お店としても、常連さんだけでなく同級生だったり、お店を助けようとしてくれて「頑張れよ!」とエールをもらったり、とても励みになりました。
飲食店の未来について語る
-今回こうやってかのや飲食店未来チケットの様に、若者が動いてくれたりいろんな動きがあって、きっと元気を取り戻すことが出来ると思っています。鹿屋・大隅は本当に食が魅力なので、その食を活かした街の活性化に取り組んでいきたいなと思いますし、私自身も、観光客の取り込みだったり色んな企画をして行けたらなと思います。
「かのや飲食店未来チケットをしようと思ったのには裏の目的もあって」岡本さんはそう話す。
「新型コロナウイルスの影響で、同級生も地元に帰りたくても帰ってこれない状況の中で、そんな人達でも地元に対してアクションを起こせる、鹿屋にいなくても鹿屋に貢献できるということを表現したかったんです」
チケットには、実際に帰省することが叶わない同級生の想いも込められていた。そして岡本さん・鶴丸さん・下小野田さん、それぞれが2~3年前に鹿屋にUターンしてきたからこそ感じるものもあったそうだ。
「SNSなどで色んな地域の活動を見ていて、自分の知り合いも動いているのをみて、ここで動かなければきっと後から後悔すると思った。たとえ自己満足に終わったとしても何かしら行動をしないとという気持ちでした」
取材に集まってくれた3人にお会いした第一印象は”若いな”というものだった。今年で29歳になる、同級生がこのプロジェクトを通して感じたこととは。
「年齢はあまり気にしていませんでしたね。多くの先輩方が色んな活動をされていて、相談できる環境も整っているので行動を起こすことに躊躇いはありませんでした。」(岡本さん)
「実際には、新型コロナウイルスによって飲食店に限らず、いろんな業界が影響を受けたと思うので、業界関係なく応援できるような仕組みが作れたらなと思いました。」(下小野田さん)
「今回は広報の面ですごく苦慮したので、何か”ここを見れば鹿屋の全ての情報がわかる”というような、掲示板というかポータルサイトのような存在があればいいなと思いました。でも、そういうことに気づけたことが自分たちも成長させてもらったなと思います。」(鶴丸さん)
自分達にも何かできるのでは。そう想いあくまでボランティアで行動した20代。故郷を想うのに場所や年齢は関係ないことを証明してくれた頼もしい存在だ。”未来”チケットは、飲食店だけでなく鹿屋の明るい”未来”を約束するチケットであったに違いない。
Facebookグループ【かのや飲食店未来チケットグループ】
インタビュー:宮内ありさ 撮影:古江貴(foo pictures) 取材:2020年5月